空と風:少し前のことですが

空と風

あなたのまわりにそっと吹く風になりたい-

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少し前のことですが

少し前の出来事です。
仲間の毎月のお便りに
出したものです。


          花盗人(ぬすびと)はやっぱり罪です!

 梅雨の晴れ間のある朝、「出勤前にひと仕事しよっ!」と、6時過ぎから草引きをしていました。
 父が道端に植えた紫陽花が見頃を迎えています。父は「わしは、白いのんと、額紫陽花が好きやのう」と言っていました。私もそうです。よく、「きれいですね」と車を停めてしばらく眺めたり写真を撮っていかれる方も多いです。
 すーっと車が紫陽花の前に停まるのが見えました。こちらから見ていると、降りてきた二人連れの男女。男の人の手に何か黄色いものが。紫陽花の前にしばらく立ってから、車に乗り込もうとされたので、私は急いで行ってみました。手にされていたのは、大きな黄色のカッターナイフと、紫陽花の枝三本。
 私は思わず言ってしまいました。「これは、亡くなった父が植えた紫陽花なんです」と。すると、夫婦らしい二人は「自然に生えていると思っていた」とのこと。「紫陽花は自然には生えません。父が紫陽花が好きで、この道が紫陽花ロードになったらいいなと思って植えてきたんです」と言いました。すると、「自分の所(その家のことでしょうね)に植えたら増えるやないの」と奥さん。
 なんという論理でしょう。あきれて、ものが言えませんでした。
 父は花や木を人にあげるのが大好きで、うちからいろいろな草花や木がお嫁入りしていきました。そして、喜んでいただいていました。でも、父は泥棒された紫陽花が、知らぬ土地で嫁になることは望んでいないはずです。
 「くださいと言われたら差し上げます」と言いましたが、二人とも無言。私は腹が立って「ほんなら、ほかして帰ってください」と言いました。すると、また「自然に生えてると思ってた」と捨て台詞。で、私も売り言葉に買い言葉「紫陽花は自然には生えません」
 車は走り去っていきました。「すみません」の一言もなく。
 切り取られた三本の枝は拾って植えました。なんか涙が出そうになりました。
 「お父ちゃん、うち、ごんたやったやろか。そやけど、お父ちゃんがあんなに好きやった紫陽花、持って帰ろうとしたったんやで。自然に生えてるゆうて、自分とこに植えてんつもりやったんやで」と植えながら心の中でつぶやいていました。
 花盗人は罪にならないって、嘘です。やっぱり、罪です。こんなに私の心は傷つきました。怒(いか)りました。
 父との思い出は年々深く、大切なものになっていきます。たかが花のことでと思われるかもしれないけれど、大切な大切な思い出のひとつなのです。
 いろいろな花を「自然に生えている」と勝手に解釈しては、常に持っているカッターナイフで切り取って持ち帰り、ガーデニングをされているのでしょうか。そして、美しい庭にされているのでしょうか。とても信じられません。私、イカっています。
       
紫陽花の季節はもうそろそろ終わりです。

オニユリがいっぱい咲いています。

こちらは素敵なお話があって、
また、ゆっくり書きます。

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